ビールの女神ハトホル 

ハトホル

 ハトホルはホルスの家という意味を持つエジプト語で、雌牛の角と耳をもつ女神です。ギリシャではアフロディーテ(ミロのビーナス)と同一人物とされているみたいね。色々な顔を持つけど、古代エジプトではビールの女神として信仰されている。
 古代エジプト神話によれば、ハトホルは太陽神ラーの命令で人という人を徹底的に殺しまわったのだけど、そのために人類が滅亡しかけたので、慌てたラーが町々を浸していた人間の血を器に取り、大麦とフルーツを加えてビールができたと言うの。
 大虐殺から戻ってきてビールの海を見つけたハトホルが、一口飲んでみると気持ち良かったので、ぐでんぐでんに酔っ払って人殺しを忘れちゃってから、「ビールの女神」「酩酊の女神」として崇められるようになったのだそうです。
 ビールづくりの起源は紀元前7千年ぐらいまでさかのぼれそうだけど、古代エジプト文明が最初にビールを産業として定着させたようです。紀元前3世紀には早くもビール税の取立ても始まっているのよ。
 当時のビールは祭祀のお供え物に欠かせないものだったし、兵士の給料としても支給されていたのね。ピラミッド建設に狩り出された農民たちにもビールが配給されていたという記録があるの。

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