シメイレッド 

 シメイのラベルが「ペレ・トラピスト」とフランス語で書かれているのはフランス国境近くのスクールモン修道院で醸造されているから。「元祖修道院ビール」という標記はホントで、最初に市販されたトラピストビール、そして現在もっとも市販されているトラピストビールです。
 レッドはシメイ三兄弟の中で最も早く誕生したプロトタイプ、度数は7度と中では低めですが、一番バランスのとれたビールです。ダークブラウンのカラーは麦芽量が多いからですが、麦芽のカラメル香が強い甘みに苦味がうまく調和しています。それでいてベルギーらしくフルーティなんで、とっても奥行きを感じさせるビールです。
 人によってはナナゴ(750ml)ボトルに入ったプルミエールの方が滑らかだよって言いますが、打栓がコルク栓に替わっただけのはずなんでどうなんでしょ。
シメイレッド

禁断の果実 

 五社会のスーパーで、何気に禁断の果実が売られていたのがうれしくて購入。ヒューガルデンファンとしては当然でしょ(笑
 ベルジャンダークというとイングリッシュブラウンの影響が強いのだけど、さすがヒューガルデンです。ホワイトと同じで、オレンジピールやコリアンダーなどのハーブを使うことで英国風のキャラクターを一蹴しています。モルティなフルボディでボリューム満点、そして想像以上に苦味が後に引きます。
 だけど、この苦味がふわーっと強い甘みに入れ替わる瞬間が快感なの。だから禁断の果実なのかもしれませんね、ルーベンスの「アダムとイブ」は後付けに違いない。
禁断の果実

花見の季節だアメリカンペールエール 

桜2008

 ぼつぼつ通勤路の桜並木も八分咲きです。今週末が満開だな(画像は今朝写したもの。まだ道路に花びらが落ちていません)
 こうなるとフルボディのビールよりもライトなアメリカンタイプのビールが欲しくなります。カスケードの香りをかぎたいなということで、サンクトガーレンのゴールデンエールをチョイスしました。 う〜ん、春だな〜幸せ。
 アテなんかいりません。ク・ク・クィーと滑らかなのど越しが心地よいです。だけど、この後味の悪さなんとかならないかなw
サンクトゴールデンエール

元祖ピルスナー 

ピルスナーウルケル

 ピルスナー・ウルケル、チェコ語でプルゼニュスキー・プラズドロイ、ドイツ語はピルズナー・ウルクヴェル。「プルゼニュ(ピルゼン)の源泉」という意味の元祖ピルスナーです。
 ピルゼンでは13世紀末よりビール醸造免許が世襲されていましたが品質が安定せず、時にはあまりにもまずいということで市民に樽を広場にぶちまけられることもあったそうです。当時はバイエルン王国からの輸入ビールの方が人気があったので、ピルゼンの醸造家達が寄り合い、従来からの上面発酵エールをやめてミュンヘン生まれの下面発酵ラガーのビールを造ろうということになります。協力して醸造所を建てバイエルンからも若い醸造職人を招き、1842年11月に最初の熟成が完了したのがピルスナーです。
 グラスに注がれたビールの色は、これまでの黒っぽいビールとは打って変わって全く予想しだにしない黄金色のビールでした。しかも重厚な味わいのミュンヘンビールとは異なり、すっきりとした喉越しの良さが評判となり、新しい波は全世界へ広がって行くことになります。
 今はそのまま社名に残り、工場はピルゼン市の東の外れにあります。ピルゼンまではプラハ市内フローレンツにあるバスターミナルから、きれいに舗装された高速を飛ばして約一時間半、80キロと少しの道のりです。
 このビールが最近、家の近くの電鉄系スーパーで見かけるようになったのだからスゴイですね。思ったよりまったりしたピルスナー、このコク味に歴史を感じます。

浅蜊ワイン蒸でカンティヨン・グース 

ワイン蒸

 潮干狩りの浅蜊は白ワインで蒸します。薬味は浅葱とパセリとエシャロットとガーリック、ひたひたになるくらいたっぷりの白ワインとたっぷりのバターが決め手です。
 小さな浅蜊は身が痩せていましたが、大きいものは身がプリプリで美味しかったです。
 貝に合わせるビールと言えば個性的なカンティヨン・グースでしょう。ランビックは世界で最もユニークなカテゴリーです。麦芽含有率は64.2%ですが、30%以上が生の小麦です。しかもホップは3年以上貯蔵した古いもの、酵母はゼナ川周辺の野生酵母です。屋根裏のクールシップ(開放タンク)で野生酵母を取り入れ、オーク樽で熟成されます。
 カンティヨン・グースはストレート・ランビックではなく、3年もの、2年もの、1年もの3種のランビックをブレンドし2年以上寝かせて熟成させたビールです。
カンティヨングース

 グリーンボトルのラベルデザインは、ブリュッセル市民のアイドルにして、ベルギー人の侵略民族に対する反骨精神とユーモアの象徴「小便小僧(マヌカン・ピス)」。抜栓すると中はコルク栓で封されていますから貯蔵は横置きがよさそうです。ちなみに今晩のボトルの賞味期限は2028年12月になっていました(ベルギービールに賞味期限をつけることは意味ないと言われていますが)。
 ずっと以前にレモンをがぶっと噛んで「んー、すっぱい」って言うCMがあったように思いますが、野生酵母の醸し出す乳酸香とともにレモン丸かじりの酸っぱさがガツンと来ます。
 非常にドライなタイプで、しゃきっとしたシャープな切れ味とフルーツ感が爽やか。本場ではムール貝でしょうが、バターと貝出汁のコク味が強いワイン蒸にピッタリのビールです。